ヘルスリテラシー

確証バイアス

人は先入観・偏見・信念に固執する傾向があり

これらに反する情報は軽視したり黙殺したりする


人は見たい物しか見ない (ユリウス・カエサル)


ヘルスリテラシーとは

 

医療・健康情報の真偽を見きわめ

正確な情報を効果的に活用する能力


疼痛疾患と気候は無関係

 よく気候と疼痛を結びつけることがあるとは思いますが、実際に関係あるのかを調べた結果
 が下記のようになっています。
 
 ■慢性関節リウマチの疼痛や機能障害と患者が住んでいる地域の
  気圧・気温・湿度
を分析した結果、症状と気象条件との間に関
  連はなく、天候が関節痛に影響するというエビデンスは存在し
  ない

(Redelmeier DA. et al, Proc Natl Acad Sci USA, 1996)

 ■慢性疼痛患者を対象に痛みと天候との関係を調査した結果、寒
  い地方の住人だからといって疼痛レベルも疼痛頻度も高いわけ
  ではなく、天候が疼痛に影響を与えるというのは思い込み

(Jamison RN. et al, Pain, 1995)


 

フードファディズム

 科学が立証した事実に関係なく、根拠のない情報を鵜呑みにし、何らかの食べ物や
 栄養素が健康と病気に与える影響を過大に信じて、異常な食行動に走ること

 
 ちょっとした情報でスーパーの棚からある商品が無くなったりするのは、典型的な
 例ですね。何事も一歩引いて考えることが必要です。


グルコサミンとコンドロイチン



 ■慢性腰痛・変形性腰痛症患者250名を対象とした二重盲検プラ
  シーボ対照ランダム化比較試験の結果、経口グルコサミンにプ
  ラシーボを上回る効果なし

(Wilkens P. et al, JAMA, 2010)

 ■変形性膝関節症・股関節症患者を対象としたランダム化比較試
  験のメタ分析の結果、グルコサミンとコンドロイチンのサプリ
  メントを単独または併用服用しても、関節痛緩和効果はなく関
  節腔狭小化への影響もない
ことが判明

(Wandel S. et al, BMJ, 2010)

 これは具体的なサプリメントの話になってきます。グルコサミンとコンドロイチンに関してプラシーボ
 を上回る効果が無いと結論づけられています。


鵜呑みにしてはいけない情報

 ■マスメディア情報   ■インターネット情報

 ■治療者の個人的経験  ■患者の体験談や評判

 ■権威者による教科書  ■長年の慣習や評判

 ■動物実験の結果    ■病態生理学的理論


 
 実際に日常生活をおくっているといずれも目にする情報媒体になるのではないでしょうか。
 これらの情報に接する機会があれば、常に裏を読む心構えが必要になってきます。特に動物
 実験の結果は、すぐに人に適用してしまう傾向があるので注意が必要です。


 

エビデンス(科学的根拠)のレベル

 エビデンス(科学的根拠)に関しては、信頼度の基準が定義されております。
 レベル1が一番信頼性が高く数字が大きくなるほど信頼性は低くなってきます。

エビデンスレベル


より詳しく

 
 ヘルスリテラシーに関してより詳しくお知りになられる場合はこちらのページへどうぞ
 Health Literacy 健康を決める力
 http://www.healthliteracy.jp/


参考文献

 TMSジャパンメソッド バージョン2013