腰痛治療の新常識―102―

TMSジャパンメーリングリストより転載

■レッドフラッグがない限り画像検査を行なうなと各国の腰痛ガイドラインが勧告しているが、基準が甘すぎるという議論が勃発。腰痛は予後良好の疾患であり、安静臥床は避けるべきという情報伝達を妨げ、過剰診療に繋がる恐れがあるから。http://1.usa.gov/iBFoXO

要するに、腰痛患者で重篤疾患が見つかるのは1~5%程度なのに、レッドフラッグの基準を守ると画像検査が増えるということなのですが、稀ではあるもののレッドフラッグをすり抜ける厄介なケースが存在します。となれば、血液検査をより積極的に行なったらどうでしょう。費用対効果も優れているように思います。いずれにしても、レッドフラッグ(危険信号)の基準をもっと厳しくして画像検査をさらに減らせというのですから、腰痛患者に対してルーチンに画像検査を行なうと訴えられる日が来るかもしれません。

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