TMSジャパンのメールで興味深い記事があったので転載しておきます。
■側彎症の関連遺伝子発見 進行予測の開発目指す 「医療新世紀」
共同通信社 6月18日(火) 配信
http://www.47news.jp/feature/medical/2013/06/post-901.html
思春期に背骨が横に湾曲する原因不明の疾患「思春期特発性側彎(そくわん)症
(AIS)」の発症に関与する遺伝子を、理化学研究所と慶応大のチームが見つけ、
米科学誌に発表した。発症の仕組みの解明や、早期治療につながることが期待され
る。
側彎症は、神経や筋肉の病気に伴って起きる場合もあるが、最も多いのが10歳以
降に発症するAISで、同年代人口の2%程度にみられる。女性に多く、複数の遺伝
子と生活習慣などが影響し合って起こると考えられている。曲がる角度が20度以上
になると装具着用など何らかの治療が必要で、40度以上は手術が行われる。重度に
なると肺機能の低下や腰痛などが起きて治療も困難になるため、早期発見が大切だ。
チームはまず、日本人のAIS患者約千人と患者でない約1500人について、ゲ
ノム(全遺伝情報)の中にあるDNA配列のわずかな違いを約55万カ所調べ、AI
Sと関係がありそうなものに狙いを付けた。次に、より大きな集団でも検証し、軟骨
組織で強く働いている「GPR126」という遺伝子と関連があることを突き止め
た。
同チームは2011年にも「LBX1」という関連遺伝子を今回と同様の方法で発
見している。こちらの遺伝子は脊髄の神経や筋肉の発生に関わっているという。
チームの松本守雄(まつもと・もりお)・慶応大医学部准教授(整形外科)は「A
ISに関与する遺伝子はもっとあるはずなので、さらに解析を進める。将来的には、
複数の関連遺伝子と生活習慣などを組み合わせて発症や進行のリスクを予測するシス
テムを開発し、早期の診断・治療に役立てたい」と話している。
記事はココまで
遺伝子に原因があることがわかれば、将来的に側湾症を発生させる確率が高いということだが、果たして予防はできるのだろうかと考えてしまいます。