グリーンライト
グリーンライト
レッドフラッグの徴候がなければ「非特異的腰痛」か「神経根症状」が当てはまり
ます。この場合、自己限定性疾患なので、遅かれ早かれ時間が解決してくれます
■「非特異的腰痛」
腰やお尻、太ももの裏側に痛みを感じる場合で、姿勢や動作によって痛みが変化する(強くなったり楽になったり)という特徴があります。
■全腰痛患者に占める割合は80~90%で、6週間以内に90%の患者が自然に回復
(Frymoyer JW, N Engl J Med,1988)
■「神経根症状」
腰痛よりも下肢痛(主に片側か片側優位)のほうが強く、膝の下からつま先まで痛みが放散したり、痺れや知覚異常、筋力低下がある場合です。
■全腰痛患者に占める割合は5~10%で6週間以内に50%の患者が自然に回復
(Frymoyer JW, N Engl J Med,1988)
ただしグリーンライトの場合でも、急性腰痛(発症後1ヶ月未満の腰痛)・亜急性
腰痛(1~3ヶ月未満の腰痛)の内に手を打ち、慢性腰痛(3ヶ月以上続いている
腰痛)に移行させない努力が必要になってきます。
■グリーンライトの内訳
■画像検査で確認できる脊椎分離症・脊椎辷り症・潜在性二分脊椎・腰仙移行椎・
変形性脊椎症・ショイエルマン病は腰痛とは無関係で、全腰痛患者の85%以上
は原因が特定できない非特異的腰痛
(van Tulder MW. et al, Spine, 1997)
■腰痛で外来を受診した患者の3%に脊柱管狭窄症、4%に椎間板ヘルニア
(Deyo RA. et al, JAMA, 1992)
参考文献
TMSジャパンメソッド バージョン2013