急激に暑くなってきて身体に負担がかかる日々が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。
去年の夏も暑かったのですが今年の夏は節電を意識してエアコンを極力使わない生活をしている方が多いと思います。
去年も熱中症を発症する方が多かったと記憶していますが、今年はさらに多くなるのではないかと予想されています。
熱中症については、メディアで取り上げられているので水分の補給と塩分の補給が重要であることが知れ渡っていると思います。
では、人の身体からはいったいどれくらい蒸発や発汗によって失われるのでしょうか?
生理学の教科書を読み直してみると
・蒸発
1日当たり、皮膚から600~700ml、肺から150~450mlの蒸発があり、合計約1Lに及ぶ
・発汗
平均1日約600ml、夏期には1日10Lにもなる
と記載されています。
10Lというのは相当な量になりますね。ただこれは生活環境によってかなり違いが出て来ると思います。
汗の成分は大半が水分なんですが、水以外の成分として塩化ナトリウムが主として存在しています。
大量に汗をかくと塩化ナトリウムも体外に放出されてしまい、身体内部の塩化ナトリウムが少なくなってしまいます。
人の身体には恒常性というのがあって体内の塩化ナトリウムの濃度も一定に保つ働きがあるため、水分のみ補給しても塩化ナトリウムの濃度が薄まるだけになってしまい。濃度の一定の維持のため水分を外に出す作用が働いてしまいます。
そのため塩分も一緒に摂取する必要が出て来るというわけです。
まずは熱中症にならないように水分と塩分の補給に心がけましょう。
夏場は経口補水塩も用意していたら準備万端ですね。
経口補水塩についてはウィキペディアに作り方が載っていたので記載しておきます
「熱中症などの緊急時には、水1リットルに対して砂糖大さじ4と1/2、塩小さじ1/2を加えることで簡便にORSを作ることが出来る。発展途上国ではコップ一杯の沸騰したお湯にひとつまみの塩と一握りの砂糖を入れるということで普及している地域もあり、LGS(lobon-gur solution)などと呼ばれる。」
いま考えると、子供の頃は
生のトマトに塩をかけて食べたり、スイカに塩をかけて食べたりしていたのは、かなり理にかなった食べ方だったのかなと思う。
参考文献
生理学 医歯薬出版 第1版第13刷発行 P87
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