第9回医療講演会に行ってきました – 「カイロでおもしろきこともなき世をおもしろく」ブログ – 【滋賀甲賀のカイロ整体】カイロプラクティック甲南

今回は自分自身が罹患している潰瘍性大腸炎に関する記事になります、
備忘録代わりに記述しています

昨日は、滋賀医科大学炎症性腸疾患センター 第9回医療講演会に行ってきました。

炎症性腸疾患とは、消化管に潰瘍やびらんが生じる病気で

潰瘍性大腸炎の場合は炎症の範囲は大腸がメインとなり、

クローン病の場合は全消化管に症状がおよびます。

ウィキペディアより
潰瘍性大腸炎の自覚症状としては
主に「粘血便」・「下痢」を自覚して生じる場合が多い。重症化すると「発熱」・「体重減少」・「腹痛」・「貧血」等を伴ってくる。

クローン病
自覚症状としては、多くの場合「腹痛(約80%)」「下痢(約80%)」が主な症状である。その他高率に見られる症状として「体重減少」「肛門病変(痔瘻・裂肛・肛門潰瘍等)」「発熱」等があり、潰瘍性大腸炎で多く見られる「血便」はそれほど高頻度ではない。

両疾病とも厚生労働省より特定疾患の指定を受けている。

今回の講演会のテーマは、「炎症性腸疾患と栄養」です。

どうしても病気ということで新しい治療方法や薬についての情報を期待してしまう傾向があるのですが、日々摂取する食事に目を向けた講演会でした。

潰瘍性大腸炎やクローン病に罹患した場合、もっとも気を使うのが日々の食事です。

消化管に炎症が起きることで食事そのものが病状を悪化させる要因になるにも関わらず体力を維持する為には適切なカロリーと栄養素を摂取する必要があります。

しかし、炎症が起きた消化管は栄養素の吸収力も低下する傾向があるため一筋縄にはいきません。

また、比較的症状が落ち着いている寛解期と症状がある再燃期によって食事の内容も変更する必要があります。

食事制限に関しては、全消化管に潰瘍が及ぶクローン病の方が厳しくなっています。
ガイドラインではクローン病は症状がある方を緩解期に導入するため栄養療法と薬物療法を初期の段階から初めて行くのですが、潰瘍性大腸炎では薬物療法が第1選択となり重症例では栄養療法も併せて行っていくように推奨されているようです。

栄養療法とは
・高カロリー輸液(点滴かな)
・経腸栄養療法(エレンタールなどの成分栄養剤)
・食事療法(食事制限)
かみ砕いて解釈すると、点滴、エレンタールなどの成分栄養剤、食事制限になるかと思われます。
これらを単独でする場合もあるし、割合を調節して併用するようです。

成分栄養剤に関しては緩解期維持にも使用されているようです。

私自身、栄養療法に関しては発症初期は食べる物を注意したりしていましたが、現状まったく注意していません。これが良いのか悪いのかはわかりません。成分栄養剤も使ったことがありません、治療の第1選択は薬物療法でした、現状でもペンタサは内服しています。症状が少し悪化したかなと思えばペンタサ注腸を使用したりしています。

食事療法は参考になったので最後に記載しておきます

食事療法「寛解期」
比較的安心して食べられる食品
○穀物  ごはん、もち、うどん、(食パン、フランスパン、手作り蒸しパン)
○肉類  鶏肉(ささみ・皮なし胸肉)
○魚介類 たい、ひらめ、かれいなどの白身魚、マグロ、かき
○卵類  鶏卵、うずら卵
○豆類  豆腐、ゆば、豆乳
○その他 白菜、大根などの野菜類、桃、りんご、ヨーグルト

摂取を慎重に検討すべき食品
○穀物  中華麺、インスタント麺、そば、玄米、調理パン、デニッシュパン、とうもろこし
○肉類  牛肉、鶏肉の皮、豚肉、ウインナー、ベーコン
○魚介類 うなぎ、さつま揚げ、干物、油漬け缶詰、貝類
○豆類  納豆、おから、煮豆、つぶあん
○その他 きのこ、海草類、牛乳、刺激物(唐辛子など)、ナッツ類、アルコール、人工甘味料

記述してて気付いたのですが、玄米は慎重に検討すべき食品だったのですね

口頭で説明されていたのですが、脂質の摂取を30g/day以下にすると寛解を維持できる傾向があるようです。

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